鯨を飲む

くうねるところ のむところ

灯り

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素晴らしいカフェのことをふと思い出していた。寒い日の薄暗い店内には囁くような音楽が流れていて、深い赤の中で揺らめくちいさな灯りのひとつひとつが、まるで魂のようだった。

先日、髪を切った。あと7cmは伸ばすのだという意気込みは呆気なく散り、再びショートボブへと出戻ることとなった。切り立ての前髪のことは相変わらずそんなに愛してやれないけれど、軽くなった頭は一瞬の心許なさと軽やかさをくれる。はやく髪色を変えるつもりでいたのだけれど、急遽支社を訪れなくてはならなくなり、あえなく断念した。明るい色の頭になるのはもうすこし先になりそう。

 

明日は久々に雨ではない金曜日らしく、清々しい気持ちでいる。