鯨を飲む

くうねるところ のむところ

随分あたたかくなりまして

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春になると毎年必ず鈍臭いミスをおかしてしまう。気が抜けているのだと思う。今日がまさにそれで、今まで通りおおきな損失があるわけでもなく、ただ時間と労力が溶けてしまっただけの話だった。致命傷にはならないけれど、紙で切った指先はまあまあ痛い。そういう類いの、しょうもない割りに 自分ひとりがやけに凹んでしまうようなミス。こういうとき、酷く狼狽えてしまっていけない。早起きしてツーリングをしただけになってしまうのも癪なので、スプリングコートを買いに出かけた。気に入ったものは、最後の1着らしかった。よかった。どうしてもこの色じゃなきゃ嫌だったのだ。2点買うと10%オフになるとのことだったので、バックプリントのTシャツも買う。勢いでお金を使ってみたものの、多分これじゃあ気分は晴れない。衝動的に買い物をしたくなる割に、それではすっきりとした気分が持続しないのだから、ちょっとどうかと思う。本屋に寄り、文庫本を2冊買い足す。結局私にはこれがもっとも効果的なのかもしれない。よく晴れた日だった。

帰宅して、レトルトのカレーをあたためて食べた。最近はなるべく台所に立つようにしていて、だからなにかを作ろうと思っていたのだけれど、今日はもういいや。放り出すような気持ちで、ぐつぐつする鍋を見ていた。買ったばかりの文庫本をぱらぱらと読み進めながら。レトルトのカレーは咖喱屋のものが一等すきだ。奇をてらわずしみじみとしている。気負った感じがまるでしないのだ。結局のところ、「飽きない」というのはこういう味をいうのだと思う。キーマカレー版ははじめて食べたけれど、なかなかよかった。相変わらず具はほとんどないみたいなものなので、目玉焼きを焼いて乗せて食べた。いつもは弱火でじっくり10分ほど焼くけれど、今日は水を入れ、蓋をしてすこしばかり蒸した。

夕方になり、すこしランニングをする。週に3回、短い時間だけれど最近また再開した。この時期は走りやすくてよいので、細々と続けてゆきたい。続いていればまたその都度ブログにも書いてゆくと思う。

 

このところ、漠然となにかをつくりたいという思いがあって、それがなになのかを私はまだわからずにいる。多分なにかを始めたいのだと思う。真新しくてもいいし、真新しくなくてもいい。きっと、多分、私は 書きたいものを探している。