鯨を飲む

くうねるところ のむところ

フルーツサンドと入道雲

f:id:kurolabeloishii:20190725151610j:image

リュックのときにフルーツサンドを買うのは絶対にだめ。こんな風にぐちゃとなってしまうから。なのに私は毎回そのことを忘れて買ってしまう。それでも変わらずにおいしいフルーツサンドってば本当に優秀。尊敬しちゃうね。

 

この夏を休むことに使うことになった。正直なところほっとした自分がいて、そのことに安心した。ここで不甲斐なさや罪悪感を覚えていたのなら、きっと私は私のことが心配なままだったと思うから。とりあえずはやるべき課題や仕事を片付けて、なるべくソフトでラフに暮らそうと思う。

この夏の予定はまだ全然だけれど、唯一決まっているのは下鴨納涼古本まつりへ行くということ。今年になってやたらと京都へ足を伸ばしている。私は京都というまちを思っていたよりはるかにすいていたのかも。

ずっと憧れていたイベントなのでとても楽しみ。津々浦々から集まった80万冊以上もの古本たちが一堂に会し、またバラバラに散っていくこのイベント。おおきめのトートをさげて、この夏で履き潰すと決意している黒いサンダルではなくお気に入りのスニーカーを履いて参戦するつもりだ。左手には勇者の剣ことハンディファンを持って。こういうときのために文明はある。

 

そも、古本市というものがすきだったりする。これは私の決めたルールというかこだわりというか大切にしているアイデアなのだけれど、こういった場所では普段ならなかなかあるいは絶対に買わないような本を選ぶと決めている。普段は決まった財布の中身と相談しながら本を厳選していくわけだから、購入に至るのは当然私にとってもっとも好ましいような本になるわけだ。けれど古本ともなれば話は別。いつもより気を遣わずに本が買えてしまう。なので私はこういうときにこそ普段なら手を出さないジャンルのものに触れる機会だと思っているし、数年前は誕生日大全を買った。半額以下になっていたのが決め手だった。

今年ぼんやりと狙っているのは、幻想系と美術アート系、海外の絵本、あとは絶版本。写真集や図鑑とかがあれば尚よし。ここまで書いて前半日には行けないことを思い出す。困った。でも80万冊もあるのだしきっと大丈夫。……大丈夫。 結局文庫や詩集も買ってしまいそう。

 

たくさん本を買ったあとはそのまま京都で呑みたい。さすがに偽電気ブランをとは欲張らないけれど。風鈴のときと同様、きっとひとり旅になりそうだけれどその分すてきなものに出逢えたらいいな、とひそかに企んでいる。

 

f:id:kurolabeloishii:20190725163838j:image

すっかり空が夏のものになったね。

今日の雲はちょっとガリガリしていたから綿飴というよりはかき氷という感じ。バイクに乗りながら浴びる風は気持ちよくて、信号で止まっているときは本当に地獄だけれど、今日みたいに入道雲に向かってバイクを進めていくのはいかにも夏っぽくてよかった。

 

近すぎず、遠すぎず、そういうところへ向かってゆける夏だといい。