鯨を飲む

くうねるところ のむところ

口を大きく開けてみたり

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気づけば3月になっていて驚いてしまう。この頃はさすがに気忙しくて、うっかり迷走してしまいそうになったりもして、けれどなんだかんだ落ち着くところに落ち着きそうな予感がしている。今日は歯医者に行って抜糸をした。4針縫っていたので、その糸をするすると取り除くだけの簡単(と私が勝手に思っているだけかもしれない)な施術。口がとにかくよく開くので、それだけで感激。腫れによく効く抗生剤を飲んでいたこともあって、顔周りも元通りになった。未だに時たま、痛みはあるけれど。

女医さんに、「そろそろお酒を飲んでもいいですか?」と聞けば「もう全然大丈夫ですよ」と言って貰えた。別に普通に飲酒をしていて良いらしかった。お酒がとにかくすきなので、明日にでも何か馴染みないものを調達したいと企んでいる。今はクラフトビールを開拓したい気分。ビールは素敵。きらきらとゆたかな黄金をしているから、こまやかな光の粒を眺めるたび、いつでも惚れ惚れとしてしまう。こんなにうつくしい飲み物が地上に存在しているだなんて!

日頃たくさん飲んでいるというわけではないし、とても強いというわけでもないけれど、でも、お酒がすきな人間でよかったと思う機会はたくさんある。大人になってよかったと思わずにはいられない。私の場合はお酒を嗜むようになってから味覚に変化があって、それまでどうやっても苦手だったものすべてを食べられるようになった。憎んでさえいた珈琲にチョコレート、アサリなどの貝類。いくつになってもできることが増えることは素晴らしい。すきな食べものが増えるとそれだけでもう日々がだいぶと楽しい。そういう風に暮らしを織っていたいのだと、最近はとくによく思う。

 

3月。慌ただしくなるし、踏ん張りどころも多くなってくるのだろうけれど、機嫌よく過ごせる日が1日でも多くあるといい。