鯨を飲む

くうねるところ のむところ

エンジンを吹かせたい

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すっかりと自堕落な日々を過ごしてしまっていた。ちっともエンジンが吹かず、修論を抱えている身としては流石にこれではいけない。

映画『ミッドナイトスワン』を観たり、YouTubeにあるヨガ動画に従ってみたり、ひとり暮らしを始める友人に対して勝手に胸を踊らせたり、山に入ったりして暮らしている。山の中で出会う虫はまだ許せるのに、どうにも街中や自宅で出る虫のことは許せない。多分、山の虫はそこに居て然るべきだ という認識なのだと思う。家の中に現れる虫はそこに居るべきではないので。山の中にいるバッタには寛容で居られるのに、部屋にいる羽虫のことは叩きのめしてしまうのだ。

それから虫は、「わっ」と声を出したところで去らないところが面倒で好ましくない。音に反応して去ってくれるのならどれだけ楽だったろう。いちいち手で払ったりするのが煩わしいのだということに、最近ふと気がついた。

 

秋だからなのか、なんだか意識がぼんやりとしている。夜はすっかり涼しくて心地がよい。漠然とした淋しさのようなものを抱えることなく過ごしていて、だからこそ手持ち無沙汰なのかもしれない。だったらはやく論文の続きを書けばいい話ではあるのだけれど、それはそれとして置いておく。

近々、髪を染めるつもりだ。長らく暗い色だったのでぱっと明るい、すきな色の頭にしたい。そうすればおのずと機嫌もよくなって、やる気に繋がるのではなかろうか。きっとそうに違いない。違いないから、今から予定を確認しようと思う。