鯨を飲む

くうねるところ のむところ

眼科へ行った日

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朝から眼科へ向かう。最後に受診したのは数年前だった。目に空気をあて(未だに怖いので苦手)、視力をはかり(眼鏡やコンタクトがないと笑えるくらい何も見えない)、診察室へ。ものもらいだと思っていたのだけれど、どうやら違うらしく霰粒腫なのだと先生は言った。どういう字を書くのかはわからなかったので、帰宅してから調べることにする。先生は眼の仕組みが描かれたパネルを取り出して色々と説明をしてくれる。「切開」「手術」という単語が5回ほど飛び出したので内心怯えていたけれど、5回とも別に手術は必要ないというオチだった。不必要に怖がらせないで欲しい。

小学生の頃、シャープペンシルの芯が人差し指にささって抜けず、まちの古びた病院へ行ったことがある。そのときに切開しましょうということになったのだけれど、あろうことか一切局部麻酔が効かなかった。爪が剥がれるのは皮膚を剥がされるような痛みだというひとがいるけれど、指先をメスで何度もぐりぐりと抉られるのは爪を剥がされているような痛みだった。痛すぎて、無理なので抗議をしても「麻酔が効いてないともっと痛いよ」と言われ、大袈裟に喚く面倒な子どもと扱わてしまう。だから麻酔が効いてないんだってば!という声は最後まで届かなかった。藪医者には二度と近寄っていない。閑話休題。とにかくそれ以来、切開とかそういうのがからっきし苦手になってしまった。すきなひともあまりいないとは思うけれど。侍や騎士はすごいと思う。斬って斬られてもまだ立っているし。

 

結膜炎も発症していたので、2種類の目薬が処方された。帰宅してからは机に戻る。数日前に届いた骨盤矯正シート(座椅子にもなるし椅子の上にも置くことができる)のおかげで、腰痛のない日々を過ごしている。網戸にした窓からは良い風が入ってくる。このところ色々と憤りを感じることもあって、そのたびに少し草臥れもするけれど、なるべく自分を労わってやりながら暮らしていきたいなと思う。最近は有栖川有栖を読み返している。今は『狩人の悪夢』を再読中。今日は多分アイスを食べる。